さて先日は、世界で一番小さな街(自称)・デュルビュイを訪問した際の模様を書いた。その後、ぼくらはデュルビュイから車で約20分ほど離れた街・アンダンヌへ向かった。
もともとはデュルビュイで一泊したかったのだが、訪れる1ヵ月前くらいから既にホテルの予約が取れない状況だったらしい。"らしい"といっているのは、ぶっちゃけ旅行の段取りは全て妻にさせてしまっているからだ・・・。
それにしてもアンダンヌという街は、何もなかった。何もねぇ。
ベルギー・アンダンヌ
これを読んでいる人のほぼ全員が、間違いなくこの街のことは知らないだろう。なぜなら地球の歩き方にすらも、言及がないからだ。
つまり、観光地でも何でもない街である。
ナミュールという街なら聞いたことがある人はいるかもしれない。アンダンヌはそこから東へ車で20分ほど離れたところに位置する。
何もないし面白くもない街
徹底的にディスるようだが、何もない上に、面白くもない街だった。何もないなりに、可愛らしい家屋が立ち並ぶ田舎街だったら、それなりに楽しめるが、御覧の通りそれなりの街なのだ。
ひとまずホテルでチェックインを済ませて、少し街を探索するが、大きいスーパーがあったり、欧州全土に展開する馴染みある店があったりするだけ。まぁ地元民が生活するには非常に便利な街という感じだ。だから、ぼくらのような観光客には場違いな場所だった。
まぁ最初から、観光できる街だとは期待していなかったが。
晩御飯は中華料理を食べようかと思ったけど、注文・提供・会計に時間がかかるのが欧州レストランあるある。さっと済ませたかったので、地元の巨大スーパーへいって、適当にカップラーメンとかを買って食べた。そして、寝た。
翌朝は犬の散歩がてら、またホテル近辺を散策した。微妙な橋があった。マース橋(Meuse Bridge)というらしい。Googleマップでの口コミ件数、9件。
工場xホテル
しかし泊まったホテルは少しだけ変わっていた。どうも工場の中にホテルを作ったらしい。あるいはホテルの中に工場を作ったのか?わからん。
御覧の通り、工場を取り囲むようにホテルの廊下が伸びており、工場内を眺めることができるようになっていた。ガラスは分厚かったので防音対策はなされている模様。
どういうコンセプトなのか謎である。コーヒーを飲みながら、下界で働く労働者を眺めてくださいということだろうか。
以下は何でもないロビー。右側にはポテトチップスとかコーラの自販機があった。ぼくら以外の宿泊客は、ほとんど見なかった。
最後に
つまんねぇことしてんな、と思われるかもしれないが、個人的にはわりと楽しい体験となった。欧州の何もない街に泊まることって、これからの人生で一度もないだろうから。
そして、そんな街で生活を営む人々を見ていると、それぞれの人生があるんだなぁと不思議に思う。めちゃくちゃ当たり前のことなんだけど、これから一生涯、すれ違うこともない人々が、それぞれの人生のステージで、思い悩んだり悲しんだり喜んだりしながら、今ココでぼくたちとすれ違っているんだなと思うと、本当に不思議な感じがする。
さてアンダンヌに泊まった翌日は、ナミュールという街へ向かった。この街はめっちゃ美しかった。それは次回の講釈で。