この1年くらいで取った有給休暇は2-3日程度。そしてこちらヨーロッパでは、祝日なんて1年通して10日間あるかないかだから、土日以外はほぼ働きづめであったと言っても良い。
そしてついに先日、5日間の長期休暇を取り、初のヨーロッパ旅行へ行ってきた。
旅程は、クロアチアの南方の都市・ドブロブニクにまず上陸。そこでレンタカーをして、縦断しながら各所を観光しつつ、イタリアのベネチアまで向かうもの。
立ち寄った街々は、以下の通り。
クロアチア(ドブロブニク⇒スプリト⇒ザダル⇒プリトヴィチェ国立公園⇒リエカ) ⇒ イタリア(トリエステ⇒ベネチア) ⇒ クロアチア(ロビニ⇒プーラ) ⇒ 帰国
走行距離は約1,260km。日本で言えば、東京⇒長崎くらいの距離。まぁ道中、何度か迷って無駄に走ったところもあるので、長崎は軽く超えているだろう・・・。
本日アップするのは、そんな旅行の1日目の出来事。
ドブロブニク空港到着
格安航空の狭い座席で揺られること約2時間のフライト。見えてきたのはクロアチアらしい赤い屋根だった。日本からヨーロッパまでの約半日のフライトと比べれば、何のこともないと高を括っていたが、意外と暇すぎるし窮屈だし、辛かった。
第1関門 入国手続き
着陸後の第1関門、コロナ禍における入国手続き。
訳の分からん英語で話しかけられて、強制送還させられたらどうしよう・・・。子犬も同伴だから動物検疫で引っかかったりしたら・・・と震え上がる。しかし入国審査では、パスポートとワクチン接種証明書のQRコードを見せただけ。子犬のパスポートもチラ見だけされて終了。
拍子抜けするが、よく考えれば出国時には、ワクチン接種証明書を1度も確認されなかったので、ここに到着してから入国拒否というパターンもあるやん!と思い至る。
これは怖い。
第2関門 レンタカーの受付
無事に入国が済んだら、第2関門・レンタカーの受付手続き。
訳の分からん英語で色々と規約とか説明されるんだ・・・
英語わからん奴だと舐められて、法外な金額を請求されたら・・・
ちゃんとレンタカーのカウンターすら見つけられるのか・・・
と恐怖に慄く。
と2時間のフライト中、ずっと心配で心配で仕方なかったが、空港内に親切な案内板があったので迷うことはなかった。
この空港のエントランスを出た瞬間に感じる夏らしい暑さ。照りつける太陽!カラッとした空気!真っ青な空!"クロアチアきたっ"と感じる。いま思い返せば、ここでひとまずクロアチア上陸記念の写真を撮るべきだったが、ぼくの頭の中は、"海外でのレンタカー受付 x 100"でいっぱいで、無理なタスクだった。
AVIAレンタカーで受付。国境越え手数料、ガソリンの種類、デポジットのことなど、なんか喋ってんなぁ・・・と思いつつ、適当にyes yesと聞く。最後に"コイツほんま分かってんのか"という顔で
Understaaan??
と粘っこく言われてしまった。Yes と返答すると、キーを渡されて無事に手続き完了。これが、これから1週間お世話になるレンタカー(MT)。
久々のクラッチに悪戦苦闘する。初日はエンストしまくり、ふかしまくりだったが、やっぱりマニュアル車の運転は楽しい。ケチって軽車両にしたわけだが、いま振り返ると普通車にしとけばよかったと思う。高速道路走行中のエンジン音がうるさかったからだ。
ひとまずホテルにチェックイン
空港を出発したのが、だいたい16時頃。いい時間帯なので、とりあえず先にホテルのチェックインを済ませる。今回はココに2泊する。
チェックイン時にホテルマンに雑談をもちかけられて軽くテンパるぼく。どうも彼が言うには、コロナ禍でアジアからの宿泊者は激減しているらしい。日本人の客は、今年であんたたちで、6組目だぜ的なことを言っていたと思う。
ハイシーズンだったら、どれくらい来るんだい?
って陽気に聞ければよかったけど、すぐに英文が思い浮かばずに苦笑いで無事に対応。
オーシャンビューの部屋
部屋の場所は、ホテル3階の正面ど真ん中という最高の位置。テラスに出て見渡すと、この異国感漂う小さな港町といった感じの絶景だった。
旧市街地の下見 & 食事
一息ついたら有名なドブロブニク 旧市街地へ出発。
本日はもう夕方だから、チラりと旧市街地をブラブラしてから、すぐに晩ごはんを食べる予定だった。旧市街地から少し離れた駐車場に車を停めてしまったが、かえって外壁を遠くから見ることができた。城塞があり、その中に街が拡がっているのが分かる。
旧市街地内
城塞の中に入ると、もうそこは中世時代だった。素晴らしいという他なかった。
外地からの侵略に怯えつつも、ここで逞しく生活していた人たちがいたんだなぁ~と、ロマンを感じるわけだ。ガラにもなく。
入り組んだ細い歩道、細部まで拡がる人々の暮らし。
下記が旧市街地の小さい港。あまりに美しく、溜息が出る。
港でディナー
妻はまだ散策したそうだったが、そんなことより腹が減ってきて、”もういいじゃん、メシ食おう"と主張するぼく。この瞬間、妻がイラッとしたのを感じたぜ。ヤバい。
迷いだしたらキリがないので、港に近いこちらのレストランで食事することに。
やっぱ海鮮系を食べたいに決まっているので、辛うじて読めたムール貝は注文できた。あとは適当にポークと書かれている肉料理、妻はイカと書かれている謎料理を注文した。なんせイメージが全く湧かん。
しかし料理を待っている間も、ほんと穏やかな時間を過ごせた。
温かい気温に、涼しい風。さざ波の音。遠くから聞こえる陽気な音楽に、人々の話声。沈みゆく夕日に反し、灯りだす街灯やテーブルのロウソク。ここには、なんのストレスの根源もない。こんな世界があるのだと感心する。
やがて配膳されるディナー。これっ!ぼくがイメージしていたムール貝の料理!
ガツンとくるガーリックの香りに、ムール貝の潮の香り。ここで、スパークリングワインを飲めれば完璧だったが、帰りの運転があるので炭酸水で我慢した。
夜の旧市街地を散策してホテルへ
食事を終えた頃には、すっかりと夜になっていた。
夜の旧市街地もムーディーすぎるっ。
探索しつつ帰ろうとしたら、市街地で迷子になってしまった。
無事に城門を見つけて、脱出できた。やたら無駄に歩いた。
終わりに
というわけでホテルへ帰ったわけだ。
実際には、早くホテルへ帰りたがる妻を連れまわして、慣れない夜道を爆走して、スーパーでビールを買ったけど。いやぁイライラしてましたな、妻は。
わはは。
=完=