最近ずっと前頭葉がどんよりと重たい感じがして、集中力が低下しているような気がする。わりと睡眠はとっているし、前夜に酒を飲んだわけでもないにも関わらず、である。ぼくは確証までは持てないものの、この犯人は何となくわかっている。
快楽のインスタント化
ぼくはもしかすると、本格的にスマホ中毒者なのかもしれない。平均で7時間半/日くらいスマホを使っている。もちろん読書なども含まれるので、一概に無駄な時間とは言えないが。
まぁそれだけならいいんだが、ちょっと妙な変化を感じる。それは元々大好きだった映画や読書やゲームなどには集中できなくなったのである。一方で、特に調べたいことがあるわけでもないのに、スマホでショート動画は延々と観てしまうようになった。
ぼくの中で快楽のインスタント化が進んでいるのだと思う。映画・読書・ゲームのように、しっかりと腰を据えて楽しむようなものをやりだすと、何故だか時間が勿体ない感じがしてしまい、ソワソワとしてくる。
他にもっと面白い映画があるのでは?もっとタメになる書籍があるのでは?などと考えてしまう。具体的な異常な症状を以下で挙げてみよう。
①読書が続かない
ぼくはKindle unlimitedサービスを契約しているが、ここのところ1冊を通読できたことはほとんどない。その一方で借りている書籍は、2週間の内にコロコロと入れ替わっている。
なぜかというと、1冊の本を読みだして数ページもすると、"もっと良い本を読んだ方が効率いいんじゃね?”などと思えてきて、ストアで新しい書籍を探す、というのを繰り返しているのである。
これ、けっこうヤバめの症状だと自分で思っている。更に激ヤバなのは、SNSやYoutubeで"観たいものを探そうとする習慣"である。
②観たいものを探す習慣
本来ネットというのは、観たいものや知りたいものが先にあってアクセスするものである。そうであるべきだろう。少なくともぼくは元々そうだった。
しかし最近、特にYoutubeなどのショート動画が流行りだしてからは、ネットサーフィンを通して、自分の観たいものや知りたいものそのものを探すというスタイルに変わってしまった。当然、自分の観たいものや知りたいものなんて多義的だから、それが満たされるまで、ひたすらネットサーフィンし続けることになるのである。
これにより要もないのに、寝る前にショート動画を何分も観る習慣ができてしまった。こうなってくると心理実験か何かに使われているサルも同然である。
前頭葉への負荷を感じる
以上な次第で、確かにこのような生活をしていると、大量の情報だけが超短期間で入れ替わり立ち替わり前頭葉を通過しているような状況なのだから、そりゃ前頭葉も重たく感じるわな、と思う。
もはや料理しながらYoutubeを流す、といったことすらも前頭葉に疲労感を覚えるようになってきた。
スマホの使い方、再考すべし。