色々と昔のことを思い出していると思うのだが、たぶんぼくは、けっこう面倒くさいヤツである。まぁ、陰湿というかネチネチしているというか。例えば、バイトの古株を辞めさせたこととか。まぁ厳密にいえば、彼の自爆だったんだけどな。
その時のことを思い出したので、バイトあるあるの一つであるウザい古株を辞めさせる方法を、実体験を交えながら提案したい。
バイトの古株とは
むかぁしむかし、まだ高校中退ひきニートだった時分に、ようやく始めたバイト先での出来事じゃった。そこにはウゼェ古株のバイトがいたのじゃった・・・。その名を Y としておこう。
Yは、バイトの立場でありながら社員以上に、めちゃくちゃ仕事の出来るヤツだった。だから店長に対して、めっちゃ見下して偉そうに指示を出す、一方でエリアマネージャーにはめっちゃ好かれるヤツ。
まぁ絵にかいたようなバイト古株あるあるやな。
Y からの嫌がらせ
で、この Y が、どのようにウゼェかというと、めちゃくちゃぼくに強く当たってくるのだ。恐らく、ぼくがビクビクした小心者で仕事ができない中卒フリーターであったからだ。
働き始めて数日程度、まだ仕事ができないのは当たり前なのに、ぼくがモタモタしていると、"もういい!オレがやるっ!"と言い出して、1人で仕事をしだしたり。後の指示もないので、ぼくはただ Y の後ろに立って、茫然とするだけだった。
他にも、ぼくがモゴモゴ喋るので、それをサルみたいに大げさに真似て、周りの人を笑わせようとしたり。ぼくに聞こえてないと思ってたのか知らんけど、ぼくはしっかりと聞こえてましたぞ、Yよ。
それでもぼくは、喧嘩もできない小心者なので、"はいっ!すみませんでした!"と言って健気に働いた。すると、なんと "なぁ、一生懸命やっているように見せてるだけやろ"とも言ってくるではないかっ!
極めつけは、中卒ぼくが大学目指して勉強していることを知ってるくせに、"なぁなんで働かんの。就職せんの"とか言ってくる Y。しかし繰り返すが、喧嘩もできない小心者なので、"いやぁ~えっへっへ・・"とか言って卑屈に笑い、我慢した。
なんとか仕返しをしたい・・・
1年後、すっかりぼくはある程度戦力になるヤツになっていた。すると、Y はこれまでのことは全くなかったかのように、普通に接してくる。もちろん、ぼくは本当に忘れたかのように普通に接したけど、決して Y からの屈辱は忘れていなかった。
さらにぼくはこのバイトを続けた。大学も無事に合格して、バイトの後輩も多くできた。こうなると大部分の人は、Yからの仕打ちなど、もうどうでもよくなることであろう。しかし、それでもぼくは Y からの屈辱は忘れられなかった。何とか仕返ししたいと思った。
やがて、思いついた妙案があった。これもバイト古株あるあると思うが、Y は仕事はできるくせに、声出しは絶対にしないヤツだったのだ。"しゃぁーせぇ!"とか。だから、ぼくはあえて一生懸命に声出しをしてやった。
"しゃぁーせぇ!" "どうぞぉー!” "あぁーしたっ!"とか。
合法的に仕返し成功
すると後輩も、ぼくが声を出しているからには自らも出さないわけにはいかないので、声を出し始めた。しめしめ想定通り・・・。そうなると、ここで声を出していないのは、Y だけになる。
Yは最初のうちは、ブツブツと"うるさい"とか言っていたが、やがてボソッと気が抜けたように、"いらっしゃいませー"と呟いたのだった。
ぼくはこの瞬間、"勝った・・・!"と思った。
今でもこの瞬間を覚えている。ぼくは汚い手段を全く使わず、真向から合法的なやり方で、Y への仕返しを果たしたのだっ!
そして、最後の仕上げだ。ぼくは店長に真剣な顔つきをしながら相談した。"Yさんの横柄な態度は、職場の雰囲気にとって良くないと思います。人が育ちません・・・。"的なことを切実に訴えた。
すると店長が、Yを呼び出し、こういう態度が続くようなら辞めてもらっていいよと言ったそうだ。Y は確かに戦力にはなるので、かなり勇気のいる決断だったと思う。
Y はけっきょく、"なんか最近おもんないなあ"とかガキみたいな強がりを言いながら、やがて辞めていったのであった。ばぁか、ぼくがあの屈辱を忘れたとでも思ってんのか。
バイトのウザい古株を辞めさせる方法
誰にも文句言わせないくらい一生懸命に働く。これに尽きる。そうすれば、そういうヤツはどっかのタイミングで自滅する。
これは今現在の職場に言えることかもしれないな。
※なお、ぼくは未だに、この10年前にされた仕打ちを忘れていないんだぜ!たまに思い出して、ムガァ!!ってなる。
⇑ Y よりコイツが一番ヤバい。