しげログ

元ひきこもりなのにヨーロッパで生活している元ひきこもリーマン

天気予報の気温だけで服装を決めるのは至難の業

 

 もう30代も半ばに差し掛かろうとしているにもかかわらず、未だに気温の感覚が身につかない。天気予報で気温を確認しても、どれくらい暑いのか寒いのかわからん。さすがにマイナス気温になると、"おっ寒いんやなっ!"くらいは分かる。

 

 しかし、今日の気温が10℃と言われても、薄手のカーディガンあれば生きていけるんか?反対に冬用のコートが無いとキツイんか?まったくわからん。ちゃんとした大人ならば、気温を聞いただけで、だいたいの感じを掴めるらしい。

 

 妻はぼくと違って、ちゃんと人生経験を積んでいる大人である。専門学校を卒業してからは、動物を世話をする仕事をしていた。つまり、早寝早起きと肉体労働を経験したことがある。その上で、アパレル業界に転職して、その業界では激戦区である店舗で店長をしていたこともある。これだけでも、色々な社会人経験をしてきたことを察することができる。

 

 だいぶ話が逸れたが、ともかく妻はちゃんとした大人なので、気温を聞いただけでも、体感気温を掴める。しかも探偵かと思うくらいに、めちゃくちゃ洞察する。

 

 "今日の気温は〇℃かぁ。でも、けっこう歩くかもしれないし、日差しもあるから、これだと暑くなるかもしれない。いやテラス席でランチもするかもしれないから、その時は寒くなるかもしれない・・・"

 

 などとめちゃくちゃ想定を立てる。いや、もしかすると、これがちゃんとした大人なのであろう。反面、ぼくは気温の感じを全く掴めない。だからぼくは、妻が天気予報の気温だけで服装を決めているのを尻目に、テラスに続くドアを開き、外に出て両腕を広げて空を仰ぐ。

 

 なるほど、今日はこんな感じの気温なのか。(キメ顔)

 

 あんたアホすぎ~と爆笑する妻に迎えられながら、ぼくは室内に戻る。しかし、気温を感じたところで、服のパターンは3通りくらいしかないので、結果的に毎度ちょっと寒い恰好になる。

 

 やっぱちゃんとした大人は、気温を聞いただけで、どんな格好が良いのか分かるものなのだろうか。というか、ひょっとしてアパレルで働いていた妻だからこそ持っている特殊能力なのか!?!?