しげログ

元ひきこもりなのにヨーロッパで生活している元ひきこもリーマン

【ハンバーグが固い理由】味の感想を妻に聞きすぎてウザがられた件

 

 ついにぼくは、柔らかいハンバーグを作れるようになった。これはもう確実に料理レベルがアップしたといって良いだろう。この成功体験はとても嬉しいのだが、これを他人に押し付けるのは良くない。事実、ハンバーグの感想を妻に聞きすぎて怒られた。

 

食卓にのぼらないハンバーグ

 

 妻が作る晩御飯には、一切でてこないハンバーグ。理由はわからない。ひき肉を使った料理はよく出てくるので、ひき肉が嫌いというわけではなさそうだ。恐らくだが、ひき肉をこねる工程がイヤなのだと思う。

 

 それはちょっとわかる。ベタベタして気持ち悪いし、手を洗うために蛇口を捻ろうとしたら、そのベタベタがついちゃったりする。しかもだいたい、1回じゃベタベタが落ちないのでめんどくさい。

 

 反面、ぼくはハンバーグが大好きなのである。これはもう、絶対なのである。にもかかわらず、食卓には上がってこないハンバーグ。だったら、ぼくが土日を利用して作るしかないやん。

 

ぼくが作るハンバーグ

 

 実際、これまで何度か自分でハンバーグを作ったことがある。しかし、いずれのハンバーグも、クソ固かった。固いといっても、鈍器のような固さではない。なんかこう・・・ゼリーのような固さである。

 

 知らんまに誰かがゼラチンでも入れたんかと思うような固さである。箸をハンバーグに入れると、"っんブリンッ!"と割れてしまうくらいだ。

 

ハンバーグが固い理由

 

 調べてみると、ハンバーグが固くなる理由は、"つなぎ"の少なさにあるようだ。つなぎとは、パン粉・牛乳・卵など、つまりひき肉以外の部分である。なるほど、これまでも勿論"つなぎ"はちゃんと入れていたが、要は少なすぎたのだろう。

 

 他にも固くなる理由はある。焼きすぎ、牛肉100%のひき肉を使ってしまっている等。この辺りも気を付けるべきポイントである。

 

今回つくったハンバーグ!

 

 もはやハンバーグを作ることを諦めていたが、以上の注意点を踏まえて、今回はリベンジしてみることにした。

 

 御覧の通り、もうヤケクソである。刻んだ玉ねぎは、もはや炒めたりしない。生のまま投入してしまった。だって手間暇かけて、また失敗したら挫折感倍増やん。つなぎのパン粉の代わりに、食パン1枚を牛乳でヒタヒタにして、ぶち込む。

 

 

 そして、しっかりコネる。すると、生地の時点ですでに柔らかいことを確認できた。成形するのもままならないくらいの柔らかさだったので、これもまた失敗か・・・とも思ったのだが、案外焼けるもんである。

 

 

 そして勿論、あまり強火で長時間焼きすぎないように気をつけて、出来上がったのはこちら。今回もどうせ固いんだろうなと思っていたので、盛り付けは最悪であるが・・・。

 

 

柔らかさに感動しすぎる

 

 期待せずにスプーンをハンバーグに突き刺した瞬間に驚いた。なんと柔らかいではないか。ぼくはイスからひっくり返りそうになった。あまりに素直で大袈裟な驚き方に、向かいにいた妻は爆笑する。

 

 味は焼きすぎを気にして煮込みが足りなかったのか、コクがないというか、ちょっと浅い感じはした。しかし、これまで作ってきたハンバーグとは一線を画すほど美味しかった。これまた驚き、"レストランとは言わん!スーパーの惣菜コーナーにあるハンバーグ弁当890円(税込)のハンバーグやん!"などと喚いていたら、また妻は爆笑していた。

 

妻おこる

 

 ぼくは、美味い美味いと言いながら、平らげた。調子にのったぼくは、妻にどう?と5回くらい感想を聞いた。その度に"柔らかい"とのフィードバックを頂くが、美味しいというワードは全然でてこない。悔しいので6回目のどう?を投げかけたら、ついにぼくは

 

 もうシツコイ!というかもう、メンドサイ!

 

 と言われてしまった。先ほどまでのテンションはどこへやら。すごすごと、黙々と、ぼくは食卓を片付けるのであった・・・。