しげログ

元ひきこもりなのにヨーロッパで生活している元ひきこもリーマン

【雑記】大雪で街がブラックアウトした話

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 日本へ一時帰国している。11月末となり、日本もなかなかに寒くなっては来ているものの、ぼくが飛行機から降りて日本の地を踏んだ時に感じたことは、"あ、あったかい・・・"だった。

 

 ヨーロッパの気温はすでに1桁台に突入している。氷点下になるのも、もうじきであろう。それで思い出したのは、去年の冬である。なんと氷点下12度まで下がった日の出来事だ。

2021年2月12日

 

 かなり大雪が降った。積雪はだいたい10cmくらいだろう。気温は最高でも氷点下3度。最低気温が、なんと氷点下12度。これまでの30年間、大阪と神戸で過ごしてきたぼくにとっては、あまり経験したことがない寒さだった。

 

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 上記写真のように、雪が積もった街を妻と少しだけ散歩して帰ってきたのが16時頃。外は暗くなりつつあり、そして本日の寒さも夜にかけてピークを迎える。ヒーターを付けてしっかりと暖をとる。

 

 すると、急に部屋中の電気が消えた。

 

 この家でブレーカーが落ちるのはよくあることである。慌てることはない。しかし、いつも通りに分電盤を見に行くと、どこもブレーカーが落ちていない。よくよく耳をすませばセントラルヒーティングの中を温水が駆け巡る音も聞こえない。つまりガスも止まったということだ。

 

 やがて玄関外からザワザワと誰かが話している声も聞こえてきた。現地語だから何を言っているか分からないが、どうやら他のフロアも同じように電気・ガスが止まっている様子だ。"なるほど、なんだ自分の家だけじゃないんだ~"と胸をなでおろし、ぼくはソファーにドカッと座った。

 

 ・・・・・いやいやいやっ!今冬最も寒い日の夕方にガスが止まるって、けっこうヤバいんじゃないのか!?お風呂は水風呂!?晩御飯は!?

 

 と軽くパニック状態になるぼく。横にいる妻をみると、"あがいても無駄"と言わんばかりにさっさと毛布にくるまり昼寝し始めた。漢らしい。ふと窓の外にみえる向かいのマンションをみると、どこも明かりがついてない。家の反対側のテラスから一軒家が立ち並ぶ通りを覗いても、明かりが見えない。もしや、と思いネット検索すると、なんとぼくが住んでいる街全体が、ガスも電気もブラックアウトしてしまっているという速報を見つけた。

 

 たった10cm程度の積雪と氷点下だけで、機能が不全になるとは・・・。部屋中のキャンドルをかき集めて、なんとか明かりを確保しつつ、これが長引くようなら近隣のホテルで部屋を探すかなどと1時間あまり思案していると、突然パッと明かりがついた。セントラルヒーティングに耳を近づけると、"こ~~"という温水が再び流れ出す音がする。ガスも電気も復活したということだ。

 

 というわけで、なんとか事なきを得たという、全く落ちもない話だが?なにか?てか、街全体がブラックアウトしたわりには、住人冷静すぎだろ。全く騒ぎ声もしなかった。海外の人って、ここぞとばかりに色々と騒ぐイメージがあったけど、そんなことないのね。

 

 今冬はいかに?