千と千尋の神隠しのロンドン公演へいってきたのである。とにかく橋本環奈さんが可愛い。そして夏木マリさんの声量すごい。と、いった感想ですた。
公演開始1時間前から、ちらほらと人が集まりだした。やはり日本人が多かった。周りの人たちに自分の言葉が伝わらない環境に慣れすぎてしまっているので、この時は変なことを言わないように気をつけねば、と思った。
劇場のエントランス?には、バーやレストランがあり、寿司ボックスも販売されていた。ちなみにロンドンの劇場では、演劇中の飲み食いが禁止されていない。さすが海外だなー、と。
ほいで劇場内はこんな感じですた。オペラ座の怪人っぺーわ。
舞台との距離感は、こんな感じですた。ち、ち、近いっ!これまでの人生でイマが、最も環奈さんに近いんだ!と感動する。周りみると、確かにみんなワイングラスを片手に持っている。
そして公演開始。
早速、環奈さんが登場!ちっさ!華奢!くっ〜〜可愛い!一生懸命に舞台中を走り回っている!頑張ってるなぁ〜!持参した双眼鏡で環奈さんを凝視。全身きめ細かい、透き通るような肌!くりくりの目に、涙袋!
いや、さすがにそろそろキモいので、やめておこう。
一方で双眼鏡で環奈さんを見た瞬間の、その美しさに、自分との圧倒的な格の違いを感じ、やはり住んでいる世界が全く違うんだなーと寂しい気持ちにもなった。
そして夏木マリさん、本物の湯婆婆の声!ええ声しとりますな!その声量に五臓六腑が震えた。かっこええ。
劇が終わり幕引き前に、キャスト全員が順番に舞台に出てきて、最後の挨拶をする。双眼鏡で、キャストさんたちの表情をみる。やり切った人たちの清涼感溢れる顔ですな!それらを見ると、かなり涙腺が緩くなりますた。
ええなー、もちろん大変なんだろうけど、充実感もエゲツナイんだろうなぁ。羨ましいなぁ。
いい劇でした、良かった良かった、といって帰ればよいのに妻が裏口で出待ちしたいと言い出す。裏口に向かうと、日本人が10人ほど既に出待ちしていた。
芸能人からすれば出待ちなんて迷惑行為だし、会って握手でもしてもらおうなんて、おこがましい!だから、ぼくは遠巻きで見守っていた。
結果として環奈さんは最後まで出てこなかった。外国人スタッフが、カンナはカエッタと言っていたらしいが、たぶん本当はまだ居たんだろうね。出待ちがなかなか消えないから、帰れなかったんだよ、きっと。可哀想に。泣
なのに、いや絶対嘘だわ!オレあっちの出口みとくから、そこ張っててとかいって、まだ待ち続けようとするバカ野郎もまだいた!環奈さんを早く休ませてあげろ!蹴り飛ばしてやりたかった!
しかし、妻は夏木マリさんと握手してもらい、サインもらってますた。そして一通りファン対応した夏木マリさんは、遠巻きで見ていたぼくの方に向かって歩いてこられた。ぼくは慌てて逃げて街角に隠れた。夏木マリさんは、ぼくに気づかず、マネージャーと共に、目の前を通りすぎた。
そして、ひょっこり姿を表したぼくは、ロンドンの夜の街に消えていく夏木マリさんの背に、本当にお疲れ様でした、そしてありがとうございました、と心で投げかけた。