しげログ

元ひきこもりなのにヨーロッパで生活している元ひきこもリーマン

【物書き】文章を書く仕事を本気でしたいと思っているのか

 

 何とか一週間を働きぬいて迎える週末。すでに日曜日の夕方を迎えてしまった。明日からまた働き続ける日々が始まるんだと考えると憂鬱である。働いている誰しもが抱えるストレスだとは分かっている。しかし、こんな風に日々を過ごしながら、何となく年を取って死んでいくのかと思うと、ぞっとする。

 

 もっと妻と一緒に、ご機嫌な日々を過ごしていきたい。

 

 なのに、土日もどこか仕事のことが常に心配で、あるいは、デキない自分をふと思い出したりして、憂鬱になってしまう。そうでなくても、"仕事開始まで残り、30時間45分10秒...9秒...8秒..."と、ひと昔有名になった海外ドラマのあのシーンみたいに、カウントしている自分が何処かにいる。

 

 今の仕事は全く嫌いなわけではない。給与面や勤務条件面でも、とても良い待遇で働かせてもらっている。社内の人間関係も、めちゃくちゃキツイわけでもない。しかも、常にチャレンジングな仕事で溢れていて、成長という意味では、これほど良い環境下はないだろうと感じる。実際、自分だけでは絶対にやろうとは思わないような嫌なことも、思い付きすらもしないようなことを、仕事という名目で色々と経験させてもらっている。

 

 しかし、ぼくには理想の働き方があるのだ。それは、自宅でゆったりとコーヒーを飲みながら、ひたすら文章を書いて過ごすことである。

 

 朝の5時には目を覚まして身を整える。コーヒーを持って書斎へいって、パソコンのスイッチをいれる。窓外を眺めながら、パソコンの立ち上がりを待つ。ぼんやりとネットニュースを一通り読んだら、執筆を始める。8時くらいになると妻が起きてくる。簡単な朝食を作ってやる。そしてパートへ出かける妻を見送る。

 

 11時くらいに軽食を買いに行くがてら、散歩をする。ひたすら執筆。15時くらいには一旦その日の仕事は終わりとする。スーパーで買い物して、夕食を作る。妻と一緒に晩御飯を食べる。風呂に入ったら、妻と一緒にマリオカートをする。気分が乗るときには、また書斎へいって執筆する。22時くらいには就寝する。

 

 土日は基本的に仕事して過ごす。その代わり、例えば水曜日と木曜日を休みとする。人の少ない平日の休みをたっぷりと楽しむ。ぼくも人ゴミでイライラしない。妻も楽しい。平和。

 

 そんな日々が、欲しいのである。

 

 あ、憧れの生活様式ばかり描写して、なぜ文章を書く仕事をしたいのか、を書いていなかった。ぼくが文章を書く仕事をしたいのは、とにかく話すのが圧倒的に苦手だからだ。

 

 会話をしていても、とあることに自分が何を感じているのか、考えているのか、自分でも瞬時に判断がつかない。だから、会話に妙な間が生まれたり、逆にそれを恐れて心にもない事を言ってしまったり、中身のない軽薄な事を言ってしまうことが多い。喋れば喋るほど、意図しない自分が伝わってしまう。

 

 仕事でも、ほんとはウキウキするほどのビジョンや夢があって、そこから徐々に現在まで落とし込んでいって、打ち立てた最初の施策であるのに、それを上手く説明仕切れないことも多い。

 

 そんな有様であるから、今は生きていくこと自体が大変で辛い。しかし文章だと、自分のペースで言葉を紡いでいくことができる。比較的、思ったことを表現できる。もちろん文章力や語彙力が低くて、表現しきれないことも多いけど。

 

 だから、積極的に文章を書く仕事がしたい!!というよりかは、むしろ書き言葉じゃないと自分を全く表現できない、あるいは、正しく表現できないから、文章を書く仕事をしたいのである。

 

 さて、そんな生活を手に入れるために、今のぼくに決定的に足りていないことは何だろうか。

 

 もちろん、今の仕事を辞めてしまう勇気は足りていないだろう。しかし、それ以前に、①文章を書く絶対量 と ②文章への執着心 が足りていない気がする。他にも、③文章で稼いでいく覚悟 も足りてない。

 

 文章を仕事にすることを、自分でどこか"夢"だと決めつけてしまっている気がする。本気で文章で喰っていきたいという本気度も本当にあるのだろうか?つまり、自分の文章でどうやったら喰っていけるだろうか?(汗) という焦りに似たサバイバル感も足りていない気がする。

 

 おい、お前!もう30代前半だぜ。あっという間に30代半ばになって40代になってしまうぞ!今、踏み出せよ!今すぐ仕事をやめろとは思わん。なぜなら今の仕事は仕事で、自分の糧にはなっているから。それに文章力とは、ある種、人生経験そのものでもあるから、これはこれである意味では文章力の糧にもなっている。

 

 でも、今の生活の過ごし方では、絶対に何も変わらないぜ?わかってんのか?おい。