しげログ

元ひきこもりなのにヨーロッパで生活している元ひきこもリーマン

高校中退が難関私大に入学したら、意見を求められるようになった

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 今でこそ、ぼくは海外駐在員(大卒)というステータスを持っているけど、約10年前は高校中退のひきニートだった。つまり、中卒だったわけだ。

学歴はわりと必要

 

 昨今、学歴なんて関係ないと言うが、いや実際、学歴がないとなかなか辛いものがある。中卒だとバイトすら、なかなか採用されない。当時だいたい10社近くバイトに応募したが、どこもダメ。

 

 そもそも電話の時点で不採用にされることもある。ぼくが中卒だとわかった途端、"ウチは女性従業員が多いので合わないと思いますよ"などと言われて、やんわりと断られたケースもある。他には、当時なんとなく好きになった女性に、"高卒なんて人として当たり前でしょう?"とキッパリと言われたこともある。

 

 そんなわけで当時は自己肯定感がズタボロだったので、学歴コンプレックスを持っていた。だから、自分なりに努力をして、高認を取り、難関私大に入学した。すると完全に周りからの見る目や扱いが変わった。

 

 まずバイト先で意見を求められるようになった。それまでは、ぼくはただただ社員に指示されるだけの歩兵であった。意見を聞かれることなど全く無かった。気にも留められなかったのだ。しかし、難関私大へ入学したと周りが知ってから、徐々に"これどうすればよいと思う?"などと聞かれることが増えた。知らんがなって感じだが。

 

 いま振り返ってみると、学歴コンプレックスはあらゆるコンプレックスの中でも、克服しやすい部類のものだと思う。出題範囲が限られている、セオリーもほぼ確立している。答えが分かれば、合格できる。合格すれば、社会からの扱いが変わる。諸外国の教育と比べて色々と批判されやすいが、これは日本教育の良い側面だろう。

 

 一方で、外見や家族へのコンプレックス等は、どうにもできない。

 

 つまり何が言いたいかというと、高卒中退で何のとりえもないと泣き叫んでいる若い人たちは大学へ行った方がよい。それも難関私大以上。なぜなら、完全に周りからの見る目や扱いが変わるから。確かに受験勉強という作業量は膨大だ。しかし今時Youtubeなどで効率の良い方法論は無料で学べる。あとは答えがある問題なのだから、答えを覚えていくだけだ。

 

 但し、残念ながら"高学歴効果"は30歳くらいで消滅すると思われる。30代にもなれば、皆はその人が仕事で何をしてきたかを見るようになってくるからだ。実際、今の職場で大学の話が出てくることは、もはやない。

 

まとめ

 

 まとめると、22歳くらいまでの高校中退ひきニートの方なら、難関私大を目指すのが良い。26歳には大学を卒業できるので、まだギリギリ若手感は保てる。かく言う、自分もそうだった。しかし、それ以上の歳で、就職だけを期待して大学に行くのは、少し厳しいかもしれない。そういう人は、いかに職歴を作るかという観点から考えて、専門学校や職業訓練学校へ行くのが良いと思う。

 

 もちろん就職以外の目的で、どうしても大学へ行きたいと思うのであれば、どんな歳でも大学へ行けば良い。世間のために、自分を曲げる必要はない。"30歳で大学卒業しました。職歴ないです"という人でも、拾う神はこの世のどこかに必ずいる。新卒と同じ扱いを期待せずに、自分のペースで地道にやってれば、だ。